- うす
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うす【失す】⇒ うせるIIうす【臼・碓】(1)杵(キネ)を用いて餅をついたり, 穀物を精白したりする道具。 木または石を丸くえぐった円筒形のもの。(2)「碾(ヒ)き臼」に同じ。~から杵(キネ)〔臼は女, 杵は男に見立て, 女から男に言い寄るの意〕物事が普通とは逆であること。
「互ひに因果をさらし屋の~とは此こと/浄瑠璃・薩摩歌」
~と杵(キネ)〔臼は女, 杵は男に見立てる〕縁のあるものどうしは結びつくということ。 男女の和合をたとえる言葉。IIIうす【薄】〔形容詞「薄(ウス)し」の語幹から〕(1)名詞・形容詞・動詞などの上に付く。 (ア)厚みが少ない意を表す。「~紙」「~氷」(イ)濃度や密度が少ない意を表す。 「~紫」「~味」(ウ)程度が少ない意を表す。 「~曇り」「~明かり」(エ)はっきりしない, なんとなくの意を表す。 「~気味悪い」「~ぼんやり」
(2)名詞の下に付いて形容動詞をつくり, 度合が少ない意を表す。 あまり…がない。「品~」「期待~」「望み~」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.